2014年6月1日 日曜日
ゆづりは
2週間ぶりの薙刀お稽古です。6月の大会に向けて気だけが焦ってます
先生の「始まりのお話」がとても印象に残りました。
今年の人気スポーツ選手の第4位 フィギュアスケートの羽生君の名前「ゆづる」についてから始まりました。
名前の由来が 万葉集にもでてくる「ゆずりは」だそうです。
ご両親が、「ゆずりは」のように 凛とした人間に育ってほしいとの願いを込めて命名されたそうですが。
その「ゆづりは」とは、古代「弓絃葉(ゆづるは)」とよばれトウダイグサ科の常緑高木で、新しい葉が成長すると古い葉が一斉に葉を落とすちょっと変わった木だそうです。
新旧交代が潔く、また上手くできるので 年末年始の「ゆく年くる年」に縁起ものとして使われてもいるそうです。
そして、新しい葉は、古い葉の栄養があってこそ 存在し成長するのだと先生の自論も交えての有難いお話。
私達もそのように「凛」として生きて行くために コツコツと自分の今ある立場でお稽古を頑張りましょうとおっしゃいました。
なるほど確かに自分一人では成長できません。周りの力添えがあってこそです。
「ゆずりは」
聞いたことのある名称ですが、ここまで深い意味のある葉っぱとは知りませんでした。
興味湧いてきました。
「ゆずりは」について 調べてみると
明治末期、口語自由詩を提唱した河井酔茗(かわいすいめい)が作った「ゆずりは」と題する美しい詩を発見しました。
ゆずりはから人間学を説く詩人の瑞々しい感性に驚きます。 感動ものです。
(花鎮抄より部分抜粋)
こどもたちよ、これはゆずりはの木です。
このゆずりはは 新しい葉ができると
入れ代わって 古い葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも
新しい葉ができると無造作に落ちる、
新しい葉に 命を譲って― 。
こどもたちよ、
おまえたちは何を欲しがらないでも
すべてのものがおまえたちに譲られるのです。
太陽のまわるかぎり 譲られるものは絶えません。
世のおとうさん おかあさんたちは
何一つ持っていかない。
みんなおまえたちに譲っていくために、
いのちあるもの よいもの 美しいものを
一生懸命造っています。
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