2018年6月10日 日曜日
雨降りお茶事
あいにくの雨模様でしたが、
かえって風情あるお茶事になりました。。
簡単な懐石いれて4時間。基本の「正午の茶事」です。
茶室は小間。露地の飛び石を一つずつ進みながら、自然と蹲いに向かいます。
石一つ踏む度に
俗世界から静寂の世界へと気持ちも徐々にシフト。心が静まってきます。
阪急創始者の小林一三さんが空襲警報が鳴っていても防空壕の中でお茶をしていたと聴きますが
その気持ちが、ほんの少しだけわかる気がします。
亭主、同席者はもちろんのこと、お道具一つ お花の一輪にも
今日を限りにもう二度と会うことも、見ることないかもしれない。
【一期一会】だからこそ、最後は名残惜しく、名残惜しさに心を込めて・・・・・・静々と去り行きます。
今日お茶室で時を同じくした方々と一つになって一つの事を成し遂げた達成感もあり、
始まりから終わりまで、非日常の時間を堪能致しました。
亭主のおもてなしの心と、招かれる側にもおもてなしの心。
どちらか 一方だけでは成り立ちません。
双方がお互いに思いやる気持ちがあってこそ、
気持ちよく過ごせることを改めて感じた時間でした。