2012年12月8日 土曜日
エル・グレコ展に行ってきました。
中之島の国立国際美術館で今月24日まで スペイン美術の巨匠 エル・グレゴ展があります。
観に行った方々の評判は上々でしたので、本日期待して行って参りました。
期待外れることなく、期待以上の展覧会でした。
エル・グレコは 実は ギリシャのクレタ島のお生まれ。 私は、ずっとスペイン人と思ってました。
グレコの絵画は宗教画風が多いのですが、作風は 400年前から他の絵画では見受けることができないほど独創的なのです。
人物がやたら縦に長いのも特徴です。 8頭身どころか10頭身以上はあるような人物像の描き方です。
エルグレコは当時売れっ子の画家とのことで、仕事の依頼が殺到していたようです。
絵を描くことを経営と結びつけ、事業家としての腕もなかなかのものだったと言われています。
昔の画家のイメージはお金持ちとはほど遠い感じがしてましたが、エル・グレコは別格みたい。
つまりは、お金持ちの売れっ子画家
今回は沢山の絵画が展示されていましたが、中でもとても強く印象に残った絵画があります。
その絵が「無原罪のお宿り」
どこからか天上界からメロディが流れてくるイメージが浮かんできました。
!(^^)!無原罪のお宿り
400年前に描かれた絵画を 400年後の我々がお金を払っていまだに見に来ていることは素晴らしい事です。グレコの作品は 400年たっても 色あせることがないということです。
いかにエル・グレコの絵画が 価値あるものかを物語っています。
当時、同じ時代を生きた画家の絵と比較すると、申し訳ないほどに比較になりません。
どのようなお仕事であれ、将来の人々も含め 人に感動を与えることができる仕事をしたいと思ってしまいます。
!(^^)! 悔悛するマグダナのマリア
一番印象的だった女性の肖像画は !(^^)!「白テンの毛皮をまとう貴婦人」
当時 女性で大学教授だったようですが、それにしても確かな美しさです。
白テンのストールも今でも使えそうなデザイン 素敵です。
エル・グレコで一番印象に残っているのは、 「見えるもの」と「見えないもの」
「見えないもの」を 見えるように描いたところ。 ここに エル・グレコの功績があります。
さすがに天上界の様子や天使は見えないけど、皆がイメージはできるのはこのような絵画を目にするからな
のでしょう。
大天使 ガブリエルのまとっている布が黄色だったり、明るい緑であったりして どうしてエル・グレコはこの色
を選んだのか知りたいところです。
絵画鑑賞は、その時まで生きてきた自分の感性や感覚で見ることになるので、意識の高さのバロメーター
になります。
最近、段々と絵画鑑賞の面白さがわかってきましたよ~