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2013年9月

2013年9月22日 日曜日

会津木綿の栞

福島空港からの帰阪

離陸までのわずかな時間、空港内のお土産物売り場で福島県の特産品を眺めていたところお土産物を販売している女性が、接客の合間にレジ台の上で せっせと何かを作っていました。

お土産にするため「ILOVE TOHOKU」と書かれたメモ帳をレジに持って行ったとき、思わず何をしているのか 聞いてみると・・・

しおり(栞)を 作っているとのこと。 材料は 会津木綿 と 色の綺麗な厚紙。

細長く切った会津木綿を、同じく数センチ幅にきった厚紙に糊で張って、麻ひもを通した簡単な手作り栞でした。

「予算がないもんだから…こんなものしか作れないけど、会津木綿や 会津のものを 福島県に来られた人に 差し上げようと思って、作っているんです」。と 恥ずかしそうに微笑みながらお話下さいました。

栞作りは、販売の仕事の一部ではありません。 販売員がみんなで考えて、お客さんに喜んでもらおうと自主的に作っているとのこと。

会津で暮らしている人たちの会津を大切に想う強い気持ち、それを何かの形で福島県を訪れた人達に何とか伝えようとされていることに胸がキュッとして、

何だかこちらが励まされている気持ちになりました。

会津木綿 手に取ると、力強さを感じる織り方、素朴で優しい色合い。栞にすると更に素敵!! 

特に紫色が気に入ったと正直に伝えると、その方も嬉しいと栞を4つも下さいました。

福島県が大変な時ですが、どんな環境下にあっても、希望を持って前向きに生きている会津の方の辛抱強く逞しい気質に触れ、すっかり会津のファンになりました。

損得無し、ちょっとした触れ合いから、人は気持ち良く繋がっていくものですね。

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